# |
走行モード |
メルセデス(GT) |
インプレッサ(ハコ) |
|||||||
走行距離 |
速度 |
時間 |
走行距離 |
速度 |
時間 |
|||||
1 |
右コーナー |
コーナー |
12.072m |
6.43m/s |
1.877s |
12.072m |
6.32m/s |
1.910s |
||
2 |
直線 |
等速 |
0.978m |
6.43m/s |
0.152s |
0.875m |
6.32m/s |
0.138s |
||
減速 |
1.021m |
6.43 |
0.170s |
1.124m |
6.32 |
0.190s |
||||
3 |
ヘアピン |
コーナー |
8.099m |
5.63m/s |
1.439s |
8.099m |
5.54m/s |
1.462s |
||
4 |
直線 |
加速 |
7.154m |
5.63 |
0.930s |
6.685m |
5.54 |
0.880s |
||
等速 |
0.017m |
8.87m/s |
0.002s |
0.011m |
8.85m/s |
0.001s |
||||
減速 |
1.973m |
8.87 |
0.240s |
2.448m |
8.85 |
0.300s |
||||
5 |
S字前半 |
コーナー |
10.137m |
7.69m/s |
1.318s |
10.137m |
7.55m/s |
1.343s |
||
6 |
直線 |
加速 |
2.178m |
7.69 |
0.270s |
1.744m |
7.55 |
0.220s |
||
等速 |
0.514m |
8.43m/s |
0.061s |
0.948m |
8.28m/s |
0.115s |
||||
7 |
S字後半 |
コーナー |
19.536m |
8.43m/s |
2.317s |
19.536m |
8.28m/s |
2.359s |
||
8 |
直線 |
加速 |
9.703m |
8.43 |
1.070s |
9.705m |
8.28 |
1.070s |
||
等速 |
0.082m |
9.41m/s |
0.009s |
0.080m |
9.50m/s |
0.008s |
||||
9 |
南コーナー |
コーナー |
14.096m |
9.41m/s |
1.498s |
14.901m |
9.50m/s |
1.568s |
||
10 |
バックストレート |
加速 |
23.071m |
9.41 |
2.420s |
22.317m |
9.50 |
2.310s |
||
等速 |
0.056m |
9.57m/s |
0.006s |
0.057m |
9.71m/s |
0.006s |
||||
減速 |
0.378m |
9.57 |
0.040s |
1.131m |
9.71 |
0.120s |
||||
11 |
北コーナー |
コーナー |
20.266m |
9.35m/s |
2.168s |
20.266m |
9.18m/s |
2.208s |
||
12 |
ホームストレート |
等速 |
2.400m |
9.35m/s |
0.257 |
1.999m |
9.18m/s |
0.218s |
||
減速 |
4.702m |
9.35 |
0.600s |
5.103m |
9.18 |
0.660s |
||||
計 138.4m |
平均 8.22m/s |
計 16.84s |
計 139.24m |
平均 8.15m/s |
計17.09s |
※ラインについての補足説明
作業を簡略化するため、両車とも同じライン取りでの走行を考えている。厳密にはさらにそれぞれラインを最適化する事も可能であるが、その変化は微小であると考えられる。ただし、南コーナーはその前の直線でどれだけ加速できるかがラインRを決定する重要な要因となり、これによるタイム差は大きいと思われたので、ここの部分のライン半径は各車で最適化してある。
全体の結果を見てみると「GTボディの方がラップで約0.24s速い」という結果になりました。
これはバックストレートの最高速度付近では2m以上の差になりますので明らかな差が発生している、と考えられます。以上をもって「レースではGTボディをつかうべきだ 」と結論してしまうことも可能ですが、もうちょっと細かくみてみます。
各部分を見ていくと、GTボディの有利な点というのは「コーナリングスピードのUP」であることがよくわかります。実際にラップ差のほとんどはこのコーナーでの差が占めています(コーナー総計でGT10.617s、ハコ10.85s、差0.233s)。一方ストレート部分ではほとんど差がついていません。これはストレートの進入、及び脱出スピードがハコボディの方が遅いハンデを考えますと、ハコボディはその加速性能、最高速度の伸びでこれを補っている、という利点が浮き上がってきます。実際にバックストレート部分のみではメルセデス2.466sに対しインプレッサ2.436sとわずかながら勝っていますし、最高速度も然りです。
とはいえ、直線で0.03s速くてもその差は1/2車長差以下であって、思ったよりハコボディのメリットが出なかったなあ、というのが正直な感想です。大勢ではやはり一般論通り「デメリットを考えあわせても、GTボディの方が有利である」ということになりそうです。
私個人的にはハコボディの方が好きです。オーバー傾向のセッティングでRを小さくしてまわる、あのコントロール感がすきなので・・・
実際にラップを測ってみても0.2sほどハコの方が速いのですが、まあこれはGTボディのポテンシャルを生かすドラテクがないということでしょう。アンダーのクルマは、コーナリング限界スピードを超えてしまったときの、アクセルを抜いた影響をあとあとまで引きずってしまうように感じていて、つまりコーナリング途中の補正が難しい、と個人的には感じています。
これまでの理論ではリアのダウンフォースの有利さを説明できなかったので、新しい理論を加えた。
その結果、ダウンフォースの点で優れるGTボディのほうが周回あたり0.24秒速い、という結論になった。