F103LM-TRF シェイクダウン!!
99/12/16
組み立ては例によって丁寧な説明書のおかげで割とスムーズに完了しました。パーツ数も少ないですしタッピングビスでのネジ切りもほとんどなかったので楽でした。ただ、ネジの種類の多さには閉口しましたが・・・これのフルチタンビス化って、とてもめんどくさいのでは・・? バンパーの取り付けの所では、説明書がネジ穴を間違って記載していたように思います。あと、キットによってはチタンシャフトの径が太すぎる不良品が混入してしまったようで、タミヤがリコールを行っているようです(タミヤHP)。これを知ってリアの組み立ては恐る恐るでしたが、私のキットは問題なかったようです。
と、いうわけで本日シェイクダウン!でした。なぜ平日に?仕事はどうした!?という声は無視して(笑)、今日の感想を一言でいえば
いや〜たのしいっす!これ!
です。今日はこのマシンから、教わることがいろいろと多かったです。
1本目。期待3割不安7割でコースイン。さすが平日クルマも少ないので、まずは様子を見ながらゆっくりと周回します。・・・おお、おもったより旋回半径は小さいな・・。ステアはあまり切り過ぎないほうがいいかな・・・。で、2周目からは徐々にスピードを上げてみました・・・、すると、もうバタバタジタバタ。
1コーナー。どりゃー!うわー曲がらん!スロットルオフ・・・(マシンがワンテンポ遅れて回頭)・・よし。加速。(TA03の感覚でスロットル全開・・リアがブレーク)・・・がしょっ!(右側縁石に刺さる)うわっ。なんで??(コース復帰)思ったより曲がらないなあ・・・アンダーなのかなあ・・・?じゃ、ヘアピンはゆっくり・・・おおおお!曲がるじゃねーか!曲がりすぎ!おっとっと・・・なんだ曲がるじゃん・・・(S字に向かって加速)このコーナーは奥まで突っ込んでからクイッと・・・クイッと。クイッ!!クイッ!!!わーやっぱり曲がらん!ガショッ!!(最近設置されたS字中ほどの仕切り板に突っ込み、「脳点かち割」状態)あたたた・・・。(再び復帰。日本平コーナーを徐行でクリア)ええい!加速!サウスコーナー!!・・は、おお気持ちいい。きれいにクリアできた。ストレート。トップスピードはどのくらいかな・・・(フルスロットル)おお。おおおおお!はやっ!おおおおお間に合わんフレーキブレーキ!よしよしまにあったじわっとステア・・・おお?おおおおおおやっぱり曲がらん!減速!(スピン!)がしょっ!!・・・
・・・ってな感じでまともに周回すらできませんでした。もう半泣きです。「むつかしいよぅ・・・」
やっぱりこれまで四駆専門だったので、根本的にコーナリングの考え方を変えなければいけないようです。半泣き状態でもめげずに2本3本と走行していくうちになんとなくわかってきました。
・・と、いったかんじで、ドライビングは難しいのですが、セッティングに関しては、キット素組の状態で、F103初体験の河西でも不思議と「あ、これいいセッティングだ」とおもわせるフィーリングでした。直線では安定しているし、高速コーナーでもリアのトラクションはしっかりしてるし、減速すればきっちりと曲がってくれます。コーナリングがうまく行かなかった時は「あ、今のは進入でオーバースピードだったな」などと、理由がはっきりわかるんですね。しかもことごとく、その理由は自分のテクニックに起因するものでした。そういうわけで、今日はセッティングに関しては全然いじってません。
私にとって、スポチュンだとあまりに速く思われたので途中からモーターを540(Johnson)に変えてみました。いやいや笑わないでください。ホンットに速いんだよぅスポチュンだと。速すぎてラップタイマーが操作できないの(笑)。
そしたら、・・・・・あ。快適。ストレートエンドでもブレーキングは必要なく、スロットルオフだけでインを刺せますし、なによりも先のラインが見えてくる余裕ができました。ラップタイマーも押せるし(笑)。それでも速いんだよー。いっしょに行った友人(なぜ平日に!?)がM04にカワダの23Tを積んでいっしょに走らせてみると、トップスピードが全く同じでした。
ピニオンも25Tのままなのでバッテリーはめちゃくちゃ持ちます。しかも驚いたことに、走行後モーターがほとんど発熱していないんです。あ、「ほとんど」って言うのはツーリングと比べた時の話で、ええと、「ホッカイロ」くらいには暖かくなってますよ。とにかく駆動効率の良さを感じつつ、ギア比をもっとハイギアードにできるな・・・540でもまだまだ速くなるな・・・。と、思いました。
ラップタイムは(540で)ベスト15.8秒と、TA03Rのベストと全く同じでした。ストレートでは圧倒的に伸びていたので、これは明らかにインフィールドでロスが多いかを示しています。でもね、ドライビングはホント楽しいんですよ。
1コーナー。アウト六割のところから進入。減速して・・・スロットルオフのままステアをゆっくりじわっと・・・よし!インを付いた・・・たちあがりはステアをゆっくり戻しつつ、リアのトラクションを確かめながらスロットルをじわっと・・・ヘアピン。ここはアウト7割から十分に減速して、やっぱりできるだけゆっくりステアして、舵角は少しでいいのよん。あとはスロットルでマシンの向きを修正・・・。よし。脱出!っと、ここで四駆の感覚でフルスロットルくれると100%スピンアウトしてしまうので、じわー、じわ〜っと・・・。で、フルスロットル。軽い駆動系、車体のおかげであっという間にトップスピードに入りたがるF103。S字。コース中もっとも難しいポイント。スロットルオフで減速しつつ、がまんしてがまんしてなるべく奥から進入。緩やかに弧を描いて奥まったクリップをかすめるとマシンは日本平コーナーのインベタラインの接線上にいた。切り返しはチョイとスロットルを抜くのをきっかけにステアを反転。同時にロールも反転し荷重移動しているのが手に取るように分かる。この感覚はF103ならではだなあ・・。日本平コーナーはリアにトラクションをかけつつやっぱりジワーッと、ステアを加えていく。コーナーのピークで一瞬スロットルを抜き、もう一度インの脱出ラインに乗せる修正に成功すると、もうそこからはF103の醍醐味、トップスピードセクションだ。待望のフルスロットルをくれてやると、マシンは恍惚の加速を始める。コーナーセクションとは打って変わった安定性が顔を出し。DD車ならではの加速度が牙をむく。サウスコーナーはかなり手前から、コースを横切る間隔でインに切れこむ。いや、切れこむと言うよりまさに「突っ込む」だなここは。回頭がうまく行くとステアはほとんど切らなくていい。日本平たちあがってからずーっとフルスロットル。ストレート!!マシンは加速しつづけ、それでもあっという間にトップスピードに入る。やっぱり速い・・。マシンは実に楽しげな表情を見せる。それでもストレートエンドは必ずやって来る。逆バンク角のついた最終コーナーだ。アウトぎりぎりから早い段階でスロットルオフ・・インに進入・・・。このコーナーで難しいのは後半の処理だ。スロットルオフのままステアを切りつづけていると必ずリアが滑り出す。ある程度の所でステアを戻し始め、リアにトラクションをかけていかないと破綻する。その結果、アウトに膨らんでしまった時は、進入スピードが早すぎたということだ。
ほどほどに膨らみつつステアをじわっと戻し、スロットルをやはりじわっと加えて加速・・・で一周。お疲れ様でした。
いやいやほんとに、神経使うんだけど、ベストラインをトレースできた時の楽しさといったら!もうたまりません。
ってな感じで今日はモーター交換の他にはセッティングなどなーんもいじらずに7本走りました。現状ではまず、ドラテクのチューニングが必要!なのです。あきらかに腕のほうがマシンについて行ってないもんなぁ・・・。しばらくは練習練習で行こうと思います!
結論!! このシャシー、楽しい!買ってよかった!!