ワールドドローム2002
バンク攻略への第一歩
2002/06/26


 思いおこせば昨年のドローム初参加、垂直にそそり立っているようなバンクコースにまずドギモをぬかれました。

そそり立つバンク

 このコースの周回、はためにはグルグルまわっているだけで簡単そうに見えるのですが、実際にやってみると、思い通りのラインを維持するのは結構ムツカしいのです。

 ドロームにおいてはいかに上手なラインどりをするのか、というのもレースの大事なポイントです。
たとえばオーバーテイクする際、あらかじめ前車よりアウト側(上方)のラインをあえて走行、インがあいたら、下方をめがけて急降下、位置エネルギーをスピードに変え一気に抜く、なんていうバンクならではでのテクニックもあります。

 いうなれば「バンクの攻略」こそドロームのキモ!!

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 そこで、攻略のために、まずバンクの角度を測定することにしました。^^;)
(また変な方向にそれる・・・・)

 昨年度の走行計算において、「まあこんな感じかなー」と、適当に予想していたコースの形(をグラフにあらわしたもの)です。

コース予想図(2001) コース図

 グラフで、横軸はスタートからの距離をあらわします。ターンの部分は20〜105mおよび145〜230mということになります。縦軸で上に行くほどバンク角度が急であることを示しています。
 ストレート部分が7°、ターン最深部で45°ときいていましたので、それをもとに予想しました。

 今回、開会式の合間にバンク中を走り回って角度を記録しました。

分度器とオモリ&糸で角度測定・・
ドロームピスト専用に設計された
バンク角測定装置「ジベタハラバイブンドッキー1号」です。^^;)

結果はこんな感じです!

コース予想図(2002) コース図

 なめらかで美しいグラフになりました・・・・。
 なんと、ストレートのバンク角は7°ではなく12°でした。
あちこち測りましたが、7°のバンク角を持つポイントは見出せませんでした。
 あと、バンクの立ち上がりは思っていたよりゆるやかでした。
直線部分はしばらく12°の角度を保持しているのですね。
 従って、予想と比較すると、コーナリング区間であるにもかかわらず、バンク角がそれほど立ち上がっていない区間(ターン入り口と出口、例えば25m地点、100m地点)がより多く存在する、ということになります。
 この部分ではコース外側にマシンを押し出そうとする遠心力が強く、それに対抗するためのコーナリングフォースが必要である、ということになると思います。

 次回は、いよいよラストコンテンツ「シミュレーションシステムの再検証」です。


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