99/12/5 第75回 タミヤグランプリ
タミヤ静岡サーキット N1クラス
「さあ残り時間15秒!」
深い青色でカラーリングされたR34スカイラインは、ホームから緩やかに減速しつつスプーン・カーブに進入する体勢を整えたところであった。
(もう1周で8周に突入だ!いくぜ!!)
冷静に考えれば、それはかわにしにとって意味のない挑戦であった。なぜなら・・・・
・・・だって!15秒以内のラップなんてどう考えてもムリでしょ!あんた、ベストラップ15.8でしょ!
いや〜!予選落ちしてしまいました。祝!初落ち!がはは〜。
負けおしみかもしんないんだけど・・・でもね、今までで最高に楽しいレースだったんですよ。うんうん。いやほんとに。勝負の敗者がいうと説得力ないんだけど、「レースの楽しさは順位とはあまり関係なし!」・・・・もちろん、順位は上のほうであるにこしたことはないんだけれど(笑)。
今回のレースは、静岡会場ではN1, GT2, ジュニアの各ツーリングカークラスと、ミニ、そしてワイルドウィリークラスで開催されました。
今回は印象に残ったことに絞ってレポートしたいと思います(レポートっつってもあくまで自己中心ね。^ ^;)。
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位置について!よ〜い! |
ウィリー!!(爆笑) |
話は飛んで、N1第2ヒート。第1ヒートが後列スタートということもあって結果もいまいちだったので、かわにしはこのヒートに賭けていました。N1参加者は112名。なんと夏の世界選手権より多いです。このクラス、N1とは名ばかりでレベルがめちゃくちゃ高いのはいやと言うほど実感していましたので「8周まわれなければ決勝進出ならず」と予想していました。いままで8周まわれたことは一度もありません。心地よい緊張とともに、このHPで知り合ったこやまさんからのアドバイスに従い、コントロール台の南側に陣取りました。
2回のフライングで3回目のスタートシグナルです。もう「音」でのスタートにも慣れました。これまでの経験からスタートダッシュには自信がありました。2年ものとはいえ(笑)、19000rpm以上もまわるJohnsonです。スタート!無機質なブザー音と同時にイメージどおりの加速を加えるR34・・・。しかし!予期せぬことに隣のCLKが全く同じ加速で並んでいる!速い!しかも1コーナーに備えてか、こちらのアウト側に寄ってくる!だめだ・・・・!接触!
R34は挙動を乱しリアを滑らせます。後続車がさらに軽い接触を加えると、青い車体は私の視界から消えました。操縦台真下、オフィシャル席の再車検場テーブルに突っ込んでいったのです・・・。ここ一番に賭けていたかわにしには悪夢のように思えました。
マーシャルの方に車体を引っ張り出してもらい、日本平コーナーめがけて猛加速を始めた頃には、最後尾車でさえサウスコーナーに差し掛かろうとしていました。・・・あまりに大きなその差を認識すると同時に、思いっきり「開き直る」ことができました。・・・ここからはよく覚えていないのですが、
自車の前に競り合っている一団(2台以上)があるときはちょっとひいて待ちます。「ちょっとひく」ことで前車の挙動を観察できる余裕が生じます。そうすると、前でクラッシュないし接触が発生するちょっと前に「あ、やるな」と、わかるんです。同時に、回避ルートも「光の筋」になって浮かび上がります。たいていの場合、「案の定」でした。自車の前に単独のクルマがあるときは、とりあえず後ろにつきます。直線で抜ける場合はそれを優先します。コーナーで抜くときは、圧倒的な速度差があっても決してアウトから抜いてはいけません。第1ヒートでこれをやろうとして何回イン側から吹っ飛ばされたことか。^_^;)。
・・・要は抜かれないのです。もう直線、コーナー問わずに抜くばっかり。そしてアナウンス。「・・・・・現在トップは○番の○○選手、続いて□□選手、3番手はお気楽RC!のかわにし選手!1分30秒をまわりました!」
なーんと!3番手だ!第1ヒートと同じとこまで上がったぞ。気分は最高に盛り上がっていました。目指せ8周!!・・・ここで冒頭の場面になるわけです。
・・・ヘアピンを立ち上がると周回遅れの車がいた。(たのむ!パスさせてくれ!)・・・そのクルマは後方からの強い殺気を感じたのか、S字後半でインを譲ってくれた。日本平コーナー立ち上がりをインから全開!サウスコーナーを抜け、そのままストレートへ!ベストラインだ!最終コーナーに進入、後半からフルスロットルで立ち上がりつつ視線を前方に移すと・・・・その先には非情にもチェッカーフラッグが振られていた。7周でゴール。悔しい・・・。
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予選落ちが確定、一人たそがれる かわにし |
やー楽しかった!あとで考えてみると、第2ヒートでは圧倒的な最下位からの8台ゴボウ抜きですよ!こいつぁ今思い出しても血湧き肉踊るってかんじでしたねぇ!
しかしN1、速すぎ!優勝者はなんとGT2の優勝タイムより速いんですよ!!(予選タイム)決勝戦を見て思いましたが、やっぱウデですねウデ!!
結論!初めての予選落ちだがサイコーにたのしかった!クルマは速かったが修行がたらん!