結果検証、考察


 さて、ここまででやっと完了した計算の妥当性ですが、実測値(ザ・タミヤRCカーズvol.9より)との比較をまとめた下記表を見てください。

計算値

実測値

最高速度
(バックストレート)

34.4km/h

35km/h

南コーナー速度

33.8km/h

33km/h

ヘアピン速度

20.2km/h

19km/h

S字入り口速度

27.6km/h

28km/h

ラップタイム

16.7s

16.6s

けっこういい線いってると思いませんか?

CALINE.GIF作成したラインも、これまでの走行経験から考えてなるほどと思わせるところがあります。例えば、


一方で計算の結果はjugem^2さんに指摘されているとおり、現実からみて異なる部分もあります。


 これらのくい違いは、現実のラインはよりスムーズであり、このシステムがコーナー中での加減速を行わないこと、タイヤの限界に近づいたときのオーバーステア、アンダーステアをコーナリング要因としてシステムに組み入れていないこと、コーナリング中のダウンフォースを一定とみなしていること等に起因していると思います。このような現象に対して、より複雑な関数を導入すればより精密化していくことは可能かもしてませんが、現在のシステムでも十分考察の材料となりうること、計算の手軽さから考えて「十分使える」システムだと思います。


 以上、淡々と書いてしまいましたが、期待をはるかに越えた現実的な数字が出てきたり、イメージトレーニング的にも有用なモデルがはじき出されたときには感動をおぼえました。このシステムを15年も前に構築されたjugem^2さんには、畏敬の念すら感じてしまいます。


結論


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