基礎データの収集


 でははじめに、車体の基礎データを集めます。コース図面はタミヤHP(資料1)から、540モーターやTA03Rの機能特性、ボディ(メルセデスCLK)の空力データは雑誌(ザ・タミヤ・RCカーズvol. 6:資料2、およびvol.9:資料3)のデータを参考にしました。

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モーターのトルク(Q)kgおよび回転数(n)rpmの関係式

n = -7085Q + 15800
(またはQ = -1.41*10^-4*n+2.23 )

一般にモーターのトルクは回転数が0の時が最大で、以降回転数に比例して下がっていきます。540モーターの出力グラフから、トルク( Q、 kg-cm )と回転数( n )の関係をこの式によって近似することとしました

車体重量( W )

1.5kg

タミヤGP、ツーリングカーのレギュレーションですよね。

駆動輪加重( WR )

1.5 kg

四駆なので車重すべてが駆動輪にかかります。

ギア比( r )

5.18

06モジュールの23Tを使ったときのギア比です。

駆動輪直径( D )

63mm

タイヤ自体の実測値は65mmですが、加重のかかった状態を想像しています。

空気抗力係数(CD値)

0.687

資料3より。この号には空力データがいっぱい載っているので、それらを使った今後のシミュレーションも楽しみです

前面投影面積(S)

0.0202m^2

資料3より。空気抵抗やダウンフォース計算に必要です。

ギア効率(η)

0.85

おおよその見積もり。jugem^2さんは1/12の計算で0.95の値を使っていました。四駆だし、タミヤシャーシはギアが多いのでこのくらいかな、と。

車輪グリップ(G)

1.2

静岡サーキットでのエキスパートの実測値(資料3)から推測しました。

ころがり抵抗係数(μ)

0.05

jugem^2さんの数字と同じ。

回転部分の相当重量(ΔW)

225g

( W*15% )。車が加速するときには車体自体の他に、内部ギアなどの回転も加速しています。1/12の場合の100gを参考にしました。

ブレーキング時の制動輪荷重

0.525kg

WR*1.5*50%*70%。 1.5kgのうち、ワンウェイを入れているので後輪しか制動は効かず、50%(TA03Rは前後重量比50:50)に減少。後輪の「浮き」による荷重移動でさらに70%(推定)に。

ダウンフォース係数

0.84

資料3より導出。このパラメータは制動時のみに使います。


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