DROME2001参戦記
2001/06/19
しかし参加者の方々の楽しそうなこと!!もちろんレースですから順位はあるんですが、はたからみた感じでは全員がTQをとっているかのようなノリです。・・・・結局、家路につく頃には「来年はでるぞ!!」と宣言していました。・・・その後、e-FGプロジェクトとかやっていて、ドロームの準備に本格的にとりかかったのは四月からでした。準備編はこちらからどうぞ
6/17(Sat)
いよいよ開催の日がきてしまいました。私は会場の修善寺サイクルスポーツセンター(CSC)から車で30分と近所に住んでいますので移動が楽です。心配していた天気もなんとかもちそうです。朝6:00、ゲートオープン。
ついにここまできたぞ!!・・・改めてバンクをのぞき込んで見ると、ほとんど垂直に見えます。体感バンク角=83°です。怖い・・・やっぱり帰ろうかな・・・・。
しかしここで本当に帰ってしまっては一生「ドロームチキン野郎」と呼ばれるRC生活が待っています。このHPも「びびってRC!」に改題する羽目になってしまうかもしれません。それでは困るので、勇気を奮い起こしてとりあえずピットを設営します。ええと、データ解析用ノートパソコンにケーブル、マウス、液晶ディスプレイモジュール・・・・あ、あとデータロガー実験を説明したディスプレイパネルも作ったんだった。
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おお!?工具をおく場所がないじゃん。・・ま、いいや。隣もこんな感じだし。
参加者のみなさんといろいろお話しているとすぐにドライバーズ・ミーティングです。
トラッククラス集合の図。かっちょいい〜!!
私は黒いBUYER'S CHOICE(00)です。ゼッケンは33番。気分も盛り上がってまいりました。
そして、レース、スタート!!
疾走するストックカー。はえぇー。今年は27Tのコントロールド・モーターだったんですが、タイムは去年と変わってないそうです。なんで??
いよいよスーパートラッククラス、予選一回目です。
あああ普通に走ればいいんだ普通に舵角は少しでいいんだっけスロットルはゆっくりええと送信機オン受信機オンああ動かないしまったバッテリのコネクタつないでなかったああすいませんちょっと待ってくださいやっぱもう帰ろう・・・・(T T)
緊張が極限まで達します。レース・スタート!!データ記録開始のトリガーをひいた後(3chスイッチです)、ゆっくりとスロットルを握ります。
マシンはするするとゆっくり加速し、しかしスロットルを握りきれないまま、恐怖のバンクにさしかかります。と、スピードののっていないマシンはバンクの底へ引きずりこまれるように落ちて行きます。ステアを右に切ると車体はいとも簡単にスピンし、左下方への落下をはじめました。(・・・・落ちないでくれー・・・。)なんとか、コースサイドからの落下は免れました。幸いにも車体は進行方向を向いています。ふぅ・・。まわりに車はいません。ここにいたってやっと落ち着くことができました。
その後はバックストレートをフル加速し、はじめてのドロームスピードを体感することになります。はやい!!しかし曲がってくる!!バンクにはりつく!車体も安定しているようです。操縦台直前のコントロールラインを横切る時には、もはや動体視力を越えています。車体は風切音を残してバンクに突っ込みます。円周にそって背中を見せつつ急上昇する様は車のコーナリング、というより戦闘機の旋回です。縦横無尽!速い!!おもしろい!!こりゃ楽しい!!
もうそこからはピットでも「ドローム最高!楽しいっす!」を連発しておおはしゃぎです。レースがこんなに楽しいものとは!というか、もうレースはどうでもいいです。このコースを1秒でも長く走りたい!!バッテリ交換、放電、ロガーデータのダウンロードと走行の合間は大忙しです。こうして1日目はあっという間に過ぎていきました。
1日目夜は車体整備もそこそこに、データロガーのプログラム改良に大忙しでした。^^;)
6/17(Sun)
この時期には珍しく快晴!!風もなく暑いくらいです。予選4回目から開始です。この頃になるとすっかりなれてきて、走行ラインが何となく見えたりしてサイド・バイ・サイドのバトルを楽しむ余裕もでてきました。ラップタイムを目指して走るというのもまた楽しいものです。同じく初出場の横井さんと、予選ごとにラップタイム抜きつ抜かれつを楽しみました。横井さん、レース前は緊張で弱気な発言を繰り返すのに、走りだすとめちゃめちゃ速いんです。ギアもそんなに重くなかったよねー?
事件は予選5回目に起こりました。2周目にクリアラップを狙っていった4コーナーで、前車に激突!!車体はひっくり返ったまま50m進んで止まりました。リタイアです。
幸い、車体もロガーも無事でした。この周回では「-1Gの縦G」を記録してしまうという笑い話に終わりました。ああよかった。
予選最終回。レーススタート。・・・・しばらくスタート地点で待ちです。先頭車がバックストレートにかかる頃になると前方に車両は一台もいなくなりました。出発。一周目はゆっくりバンクをまわって、バックストレートから加速します。速い!前方もクリアです。いったれー!!
あとでこの時のデータを見ると最高速度95.3km/hを記録しています。2、3台ほどをコーナーでゴボウ抜きしました。
バンクに身をまかせるようにして黒いトラックが最終コーナーを立ちあがってきます。普通ですとこの時点で振りかえって1コーナーの方へ視線を向けます。でないと、目の動きがついていかないのです。
しかし、この時だけは視線を左に向けたままでした。目を離すことが、なぜかできなかったのです。
不思議な感情でした。こんなスピードをどうしてコントロールできているんだろう。車体は水平に姿勢を移しながら強烈な、しかしスムーズな加速でこちらへ向かってきます。どうしてこんな速く走るものができてしまったんだろう・・・。
目の前を駆け抜ける一瞬前、黒い車体の瞬間の姿がくっきりと目に焼きつきました。
・・・この感情は・・もしや!?
「惚れた!!」
自分のラジコンに惚れてどうする(笑)。んー、でも、あのコースを、あのスピードでカッとぶ自分の車、めちゃくちゃかっこよく思いました。ドローマーのみなさん、わかってもらえますよねー?
ともあれ、この時に最高ラップタイム10.32sを記録。われながら見事Aメイン入り(7位)をはたしました。やった!!
その後、決勝レースでも完走することができ、総合8位で終了しました。データもとれたぞ!!「弱気な発言」横井さんは9番グリッドから出発してなんと2位でゴール!!!すごいぞ!!おめでとー!!
ああ・・おもしろかったなードローム。RC World最高!!CSC万歳!!また来年お会いしましょう!!
そして、これを読んでくださったドローム未経験のあなた、
「やっぱでなきゃ。」
わははは!
その他、まとめなど・・
○走行シミュレーションで推測した最適ギア比は、実は結構妥当なものであった。(算出時は懐疑的であった)
○同様に推測した縦Gも結構いいセンいってるようだ。今後のデータ解析で明らかになるであろう。
○バンク走行を少しでも長く楽しむために、クラッシュはもちろん、無用なバトルも避けるべし。
○その他の画像
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あ、FGだ。かっこいい〜。 |
おお!ホンモノだ・・。 |
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ケータリングサービスもありました。 |
謎のユニットです。 |
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「オッスオッス」を連発しつつ、抽選の行方に一喜一憂する謎の集団 ^^) |