AORc presents
データロガープロジェクト
izu@さん作のデータロガーをテスト!
00/7/23


 みなさん大変です!すごいシステムが開発されています!
屋台ネットにて発売予定の「データロガー」です。

 このユニットはいろんなセンサー類を接続、車載することで走行中のさまざまなデータを測定することができます。しかも何千という単位で測定データを記憶、走行後コンピューターと接続しダウンロードすることが出来ます。測定可能なデータとしては(予定)、

・・・・・・・・・・・などなど、基本的には適当なセンサーさえあればたいていのものは簡単に測定できます。

 すごいですよこれは!例えばタイヤグリップや、燃費、最高速度、加速性能、コーナリング性能など、これまで感覚的な言葉で語られることの多かったノウハウが、すべて実際の数値をもとに定量化することができます。まさに世界のRCのレースシーンを一変させてしまうポテンシャルをもっているユニットです。ちょっとオーバーかな?(^^。

 以前本HPでも、サーキット周回中のスピードを測定&記憶できる車載ユニットを作ってみたことがあります(お気楽レヴロガー&レヴロガー Plus)。走行速度のみでも詳細に解析してみると、加減速度の理論式の実証ができたり、はたまたコーナリングフォースまでも求めることができました。(サーキット周回データの解析

 速度(モーター回転数)だけでも有用なデータが得られたのですから、あらゆるセンシングが可能なデータロガーはまさに無限の可能性を秘めている、といっても過言ではありません。

 今回、AORc公開プロジェクトとして、このデータロガー試作品のテストを行う機会に恵まれました。私を電飾&電子工作の道へ引きずりこんだ、いやいや、導いていただいた(笑)、izu@師匠とのコラボレーションです。

 送っていただいたデータロガーキットをさっそく組み立て、手製の回転センサーを取り付けました。

搭載の図全体

データロガーボード

 F103LMです。サーボ上にボードを載せ、ピニオンに回転センサー、アンテナマウント上に赤外センサー&センサー用の抵抗を載せます。

 「配線の森」状態です(^^。実際はもうちょっとすっきりして見えるんですけどね。

LCDメニューがわかりやすくていいです。

データの読み出し

 LCDを接続するとメニューが表示されます。とてもわかりやすく、操作に迷うことはありません。実走行ではLCDは接続しませんが、LEDの点滅をみて操作できます。

 走行後、記録したデータを表示しているところです。コンピューターに接続してダウンロードすることもできます。

 今回試したプログラムは2種類。

 7/22、快晴炎天下の中、静岡タミヤサーキットにてテスト決行!

はらだ号と共に

ウィンドシールドビュー

 白いポルシェです。maruさんからいただいたボディです。m(_ _)m
隣のプジョー風赤いポルシェはラジ友の
はらださんです。

 ウィンドシールドからのぞくデータロガー。
怪しい(笑)。

IC交換

IR送信部

 ピットではセッティングとかメンテとか全くせず、PICの交換とかデータ読み出しとかして、ますます怪しいです。

 ラップ測定用のIR送信部分です。下のユニットはLapTalk受信部。


 まず、V1C2IR(電圧、スロットル開度、ラップ)のデータです。
ytiwho.gif
 青が電圧、赤がスロットルです。約1分半のロギングです。スロットル開度は左めもり約1460でニュートラル、1900でフルスロットルです。(この間、ブレーキは使っていません)。電圧は激しく上下していますが、時間と共に徐々に下がっているのがわかると思います。

 残念ながら、赤外検知によるラップタイマーは、戸外の快晴炎天下状態のタミヤサーキットでは調整しきれず(赤外強度、設置角度、「ひさし」採用など今後の課題です)、ロギングできませんでした。

 →グラフの拡大はこちら
 →生のテキストデータはこちら

 一部抜き出して、詳しく見てみましょう。

コース対比

・・・なんかスロットルがONとOFFしかなくて、ヘタッピなのがよくわかります(笑)。3のサウスコーナーでは本当はスロットル全開のまま行きたいところですが、突込みが遅すぎたのかスロットルを戻しています。8の難しいポイントではじわーっとスロットルをあけています。10ではどうしたんでしょうか。なんかワタワタしてますが、他車とからんだのかもしれません。

 おもしろいのはスロットルを開けるのに応じて電圧が激しく上下していることです。1Vも上下してますよね〜。4のポイント、ストレートですが、ここはずーっと全開にもかかわらず、徐々に電圧が回復しているのは興味深いです。トップスピードに近づくにつれて消費電流が減少するからでしょうか。

 では次に、モーター回転数のロギングです

ytrwhol.gif
生のテキストデータはこちら

 モーターはyokomoVstock27Tです。無負荷で最高回転約20,000rpmのモーターです。(モーターパワー測定

 以前作ったロガーと比較すると、回転センサーの感度調整が敏感で、前半ではいいデータがとれていますが、
ytr0-100.gif

後半はノイズが多いです。
ytr4-5.gif
とりつけ角度などいろいろ試してみたのですが、あまり改善されませんでした。


 おもしろいのはバッテリーがタレて止まった後、
ytr62-72.gif
密かに、電圧がじわじわ回復しています。・・・「どっこい生きてる」という感じで、このグラフを見た時は笑ってしまいました。

 今回はここまで。コリャ楽しい!しばらくやみつきになりそうです!

→Gセンサー搭載編に続く


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